今回は映画「哀れなるものたち」のレビューをお届けします。この映画は独特の世界観が話題となっています。特に、エマ・ストーンの体当たり演技にも注目が集まっていますね。
天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。 天才監督ヨルゴス・ランティモス&エマ・ストーンほか、超豪華キャストが未体験の驚きで世界を満たす最新作。
引用元:www.searchlightpictures.jp
評価・総合点数
ストーリー | キャラクター | 演技 | 独自性 | 美術 | エンタメ性 | |||||||
総合点数 | 感動(10) | プロット(10) | キャラデザ(10) | キャラ魅力(10) | 主演者(10) | 助演者(10) | ユーモア(10) | 革新(10) | 視覚効果(5) | 音響効果(5) | サプライズ(5) | 没入感(5) |
80 | 8 | 8 | 8 | 8 | 9 | 8 | 8 | 9 | 4 | 3 | 3 | 4 |
※『美術』と『エンタメ性』内の4項目は、それぞれ5点満点として計算
ストーリー
感動
どの場面で特に感動したか?
感動:8点 /10点
ベラ(エマ・ストーン)が外的な刺激によって成長していく様に感動したよ。
特に、
・リスボンでの単なる街の日常風景でさえ刺激的で吐いてしまう場面
・奴隷を目の当たりにし、社会の階級の差を感じて感傷的になる場面
・夫と再会して過去の自殺に至った経緯を悟り、自分を守るために力強い行動に移り変わる流れ
そんな流れから、彼女を後押ししたくなったよ。
プロット
予測不能な展開や驚きに満ちた瞬間はどこか?
プロット:8点 /10点
ゴッド(ウィレム・デフォー)がベラの服に仕込んだお金や、
ベラの過去の人物像を知る人に声をかけられる
リスボンでのやりとりなど、
散りばめられた伏線が見事に回収されていくのが気持ちよかったわ。
お金のくだりはある程度予想ができたけど、
まさか序盤のリスボンでのやりとりから元夫への再会につながる流れは予想外だったわね。
キャラクター
キャラデザ
キャラクター自体が、性格や物語にどれだけ適していたか?
キャラデザ:8点 /10点
ゴッドの外見からは、ただならぬ存在感が漂っていたよ!
(正直、ブラックジャック 笑)
マックスは何色にも染まりやすい純粋な青年であることは序盤の登場シーンから見て感じ取れたね。
キャラ魅力
登場人物たちの心情や成長がどれだけ細かく描写されていたか?
キャラ魅力:8点 /10点
欲しいものは金や権力によって手に入れてきたダンカン・ウェダバーン(マーク・ラファロ)が、一筋縄では理解できないベラの魅力にハマっていく様子が分かりやすく感じたわ。
演技
主演者
メインキャストがどれだけ役柄にハマっていたか?
主演者:9点 /10点
エマ・ストーンはすごいね!!
衣装などの装飾は変わっていないのに、
内面が成長していく様子を感じ取れたよ。
濡れ場が多く、体当たりの演技が本当に多かったよね、
圧倒的な女優魂を感じたよ。
助演者
脇役や助演者たちがどのようにして物語をサポートしていたか?
助演者:8点 /10点
ゴッドの人知を超えた才能と、人間的感情とのギャップを
ウィレム・デフォーが見事に演じていたわね。
独自性
ユーモア
コメディ的な笑いを引き出す要素の有無、また効果的だったか?
ユーモア:8点 /10点
ゴッド邸にいる動物達が滑稽さを演出していたよね。
最後の、アルフィー・ブレシントン将軍の姿をしたヤギもね。
革新
新しいアイデアや視点を提供していたか?
革新:9点 /10点
「脳を入れ替えた成長記録」の独自なアプローチが際立ち、その視点は非常に斬新だったわね。
物語の中で、主人公のベラや天才外科医であるゴッドの独自の存在感は圧倒的で、強烈な印象を与えていたわ。
美術
視覚効果
映像やセットデザインがどれだけ印象的だったか?
視覚効果:8点 /10点
ベラの脳年齢とともに映像のフィルターが色鮮やかになっていく工夫が印象的だったよ。
成長期と思われる場面では、かなり誇張した鮮やかさを感じたけど、
自分自身の成長期の思い出を振り返った時に感じるような懐かしさに包まれたなあ。
音響効果
音楽や効果音がどのようにして物語の雰囲気を演出していたか?
音響効果:6点 /10点
冒頭から最後まで続く繰り返しの不協和音が印象的で余韻が頭に残ったわ。
独自の世界観を描く背景映像との調和も非常に特異的で、物語の雰囲気を効果的に引き立てていたわね。
エンタメ性
サプライズ
予測不能な展開やサプライズがどれだけ効果的だったか?
サプライズ:6点 /10点
ファンタジーや芸術的な要素が多い作品かと思いきや、
ベラの生々しい人間的な成長過程のシークエンスが多かったな。
ところどころで差し込まれるゴッドとマックスのコミカルな描写が、
全体のトーンが暗くなりすぎないような中和剤となっていた気がするよ。
没入感
物語にどれだけ没入できたか?
没入感:8点 /10点
最初から最後まで世界観に引き込まれ続けたわ。
世界観がとても独特で、ギレルモ・デル・トロやティム・バートン的な芸術センスを感じたわ。
この映画の制作チームのこれからの作品にも要注目ね。
さいごに
『哀れなるもの』は振り幅満点、予測不可能な展開が新たな怖さを生み出しました。ベラとゴッド、怪物のような存在感が胸に迫り、映画の余韻は消えることなく残ります。これぞ映画の魔法といった具合に、感動と戸惑いが心に深く刻まれました。