タイカ・ワイティティ最新作:ネクスト・ゴール・ウィンズ試写会に参加
今回、フィルマークスさんから『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の試写会にご招待いただき、幸運にも一足先に本作を堪能させていただきました。この映画は、サッカーに関する実話を題材にした感動的ヒューマンドラマ×コメディの作品です。タイカ・ワイティティ監督ならではの手腕や、個性が際立つ登場人物を熱演するキャスト陣が今作のみどころです。
あらすじ
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は、アメリカ本国での成績不振や気性の荒さにより現場を追われたサッカー監督のトーマスが、過去の傷を抱えながらも新たな人生を歩み始める姿を描いたストーリーです。彼が指導者として”FIFAランク最下位”弱小国の米領サモアのナショナルチームを導くところから話がスタートします。自身の過去と向き合いながら、チームと共に成長し、奇跡起こす過程にスポットライトが当たります。今作は実話ベースの映画です。
公式サイト
登場人物の特徴
トーマス(マイケル・ファスベンダー)
試合中、感情をあらわにして激昂することがトレードマークになっており、サッカー監督でありながらも度々試合の退場を命じられるくらいエキサイトしてしまいます。
また、物語の要所で盛り込まれる、少女の留守番電話を聞いている姿の描写から、なにか暗い過去を抱えていることが暗示されます。
ジャイヤ(カイマナ)
第三の性 ”ファファフィネ”として個性を放ちます。トーマスと、時にぶつかったり、一緒に仲間探しをしたりと、物語の重要人物として活躍します。カイマナ御本人もファファフィネとのことで、演技に力を感じます。
タビタ(オスカー・ナイトリー)
米領サモアのサッカー連盟の会長として、チームにまずは「勝ち」ではなく「1ゴール」を導くために奔走します。一見強面ですが、顔に落書きをされるなど、愛されキャラです。
試写会での体験
試写会では、ウォルト・ディズニー・スタジオのプライベートシネマで特別な雰囲気を体験しました。部屋全体がプライベートシネマ感満載であり、100人規模の収容人数だったにもかかわらず、アットホームな雰囲気が漂っていました。普段は入れない場所であるため、会場内に入ると特別感が強く感じられました。
試写会では撮影が禁止されていましたが、テーブルに置かれたプレス(冊子)のみ撮影可能でした。上映開始前に試写会主催者からの一言案内があり、タイカ・ワイティティの最新作であることが強調されました。
レビュー(ネタバレ無し)
感動と笑いが詰まった心温まる作品でした。登場人物たちの個性が際立っていましたが、実在する人物であることに驚かされました。実際の記録映像に出てくる登場人物とうりふたつだと感じたので、ご本人たちは相当な個性をお持ちだと思います。米領サモアは大自然の中で幸せを重視し、のびのびと個性を伸ばすことができる米領サモアの環境ならではなのかもしれませんね。(法定速度の上限が時速 30 マイル (48 km/h)にびっくり!)
タイカ・ワイティティ作品らしいユーモアも健在で、観る者を飽きさせない工夫が終始盛り込まれていました。特にサッカーの試合のシーンでは、展開の見せ方に工夫が盛り込まれています。
物語には関係ないですが、ナタリー・ポートマンの某CMを彷彿とさせるシーンにクスッとしました。
また、エンドロールでアンディ・サーキスがエグゼクティブプロデューサーで参加しているのを発見しました。
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は2024年2月23日(金・祝)全国の映画館で公開です